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【インタビュー】eliは渋谷系をどう見ていたのか。本当は何をやりたかったのか?

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元ラヴ・タンバリンズのeliと日本屈指のP-FUNKバンドFREEFUNKの共演。私、ライターの池上尚志とFREEFUNKによるライヴ・催しもの<Tokyo Chitlin' Circuit>に出演していただけることとなったeliさんにインタビューを行った。

◆eli画像

ラヴ・タンバリンズといえば、渋谷系のソウル・面を担う重要アーティストとして、絶大なる人気を呼んだバンド。その一方で、バンドとしての実態はあんまり知られてい無いように思う。特に、シンガーのeli(当時はELLIE)は、誰もがその歌の実力を認めるものの、「なぜ?」が付く存在だった。

例えば、ヴォーカル・スタイルもそうだが、その出自であったり、渋谷系の中にあってどこかズレているというか、妙な居心地の悪さを感じなかっただろうか。一層言えば、バンドからもeli一人が浮いていた。その違和感にどれだけの人が気付いていたかは分から無いが、少なくとも僕は、彼女らの存在を初めて知った「Cherish Our Love」以外の作品は、渋谷系云々とは別のところで聴いていたような気がする。

eliは渋谷系をどう見ていたのか。本当は何をやりたかったのか。今も多いラヴ・タンバリンズの熱狂的なファンが読んだらショックを受けてしまいそうな内実も在るが、腑に落ちることもたくさん在るだろう。また、話は現今の音楽シーンや業界のことにも及び、カーナーリ踏み込んだ興味深い内実となったが、ここではeli自身の音楽の話を中心にお届けする。

インタビューにはFREEFUNK艦長もたまに出現します。

■渋谷系はニュージャック・スウィングを理解できぬ

──僕はラヴ・タンバリンズの曲の中では「Midnight Parade」が好きで、自分のバンドでもカヴァーしたこと在るんですが、歌詞の中に"Say No!"って在るじゃ無いですか。"No!って言え!"って、今もだけど当時もそういうのはなかったから、それがすごく印象に残ってるんですよ。

eli:"No!"って言っても、"Yeah!"って返してくる。分かって無いんだなぁって(笑)たぶん、英語が理解出来て無いから…洋楽とか聴か無いのかも? そういう(他に)無いものをやるというのはいつも思ってた。例えば、あたしがいた(渋谷系の)シーンに、あたしが言ってるようなことを言ってる人は他にい無いわけですよ。スノッブだしアイロニックだし、そういうのが美意識としてあったから。東京の子ってこうなのかなと。結局、生粋の東京っ子って、旧友の旧友くらいが著名人だったり、学校にモデルがいるとか、確かにそういうのが近くに在るんだけど、別に自分が華やかなわけでもなんでもなくて。で、(東京の)外から来る人たちがボンボンとビル建てるわけよ。地方出身者の方がギラギラで来るわけ。(夢に)破れた人は東京なんてバビロンだとか言って(笑)、それを引いて見てるのが東京っ子だと思う。クルーエル(註:ラヴ・タンバリンズ時代の所属レーベル)だと、あたしはもう別の人種みたいな感じ。浮いてるし。

──あの辺のシーンはフリッパーズ・ギターを中心に回ってましたね。

eli:そうそうそう。ブリッジとかね(笑)。あたしとはぜんぜん合わ無い。この中で水着で出るとか、そんな人い無いの、一人も。みんなボーダーのシャツ着てさ、カンゴールの帽子被ってみたいな。そんな感じだったから。その中に肉体的な人がいるっていう。だって黒人音楽ってそうじゃん。

──いちばん最初の「Cherish Our Love」のジャケ写ってかわいらしい感じじゃ無いですか。柔らかい感じで。あの写真しか知ら無いから、小柄でほわっとした…。

eli:ほわっとした、確かに(笑)

──かわいらしい感じの女の子が歌ってるんだなってイメージだったのが、2枚目が出たら"Say No!"じゃ無いですか。3枚目が出たら脱いでるじゃ無いですか(笑)なんなんだろう、この人は?って(笑)

eli:あはは。あたしはざっくり黒人音楽ぜ~んぶと、あとレッド・ツェッペリンとかハードロックが好きで。別におかしく無いじゃん?

──ラウドネスやってたって聞いたんですけど。

eli:うん。やってました。まぁ、ラウドネスはさておき、モトリー・クルーとか好きだったのね。そういうのとブルースを感じるロックの人が好きで。ジミヘンとかジャニス・ジョプリンと黒人音楽。そこからスライに行って。プリンスだってロックっぽいことやってたじゃん。ボビー・ブラウンとかからだよ、そういうとこからちゃんと通ってる人、ちゃんと踊れる人は理解出来るの。通って無いんだもん。そこを度外視にして急に黒人音楽語ってるのね、渋谷系の人って。だから、ほんと気持ち悪いの。あはははは。

──プリンスとかボビー・ブラウンとかそういうのを専門的に聴いてた人は、いわゆる渋谷系、フリーソウル、サバービア、そっちの方面に対してはものすごくアンチなんですよ。根っからのソウルファンは。あんな聴き方をするっていうのは全く理解できぬ。

eli:KC松尾さん(註:松尾潔。ブラック系専門の音楽ライター出身で、現今はEXILEなどの玄人デューサー。特にアメリカのR&Bに造詣が深い)っているじゃ無いですか。「Bitches In Babylon」を出したとき、ようやくあたしのインタビューをするようになったんだけども、やっぱり今まで(渋谷系的なイメージが)嫌いだったってハッキリ言ってた。(渋谷系は)モッズからのブラック・ミュージック、パンクとツートーン/スカ。で、モッズはいちおう黒人音楽では在るので、そこから入って行ったがためにスタイル・カウンシル的な方に行くっていう(笑)

──王通り道のパターンですね。

eli:ブルー・アイド・ソウルなんだよね。要するにイギリスなんだよ。イギリスも時代的にソウル II ソウルとかいたからね、もちろん勉強はするんだけど。あとアシッド・ジャズ、トーキン・ラウド、それこそブランニュー・ヘヴィーズとかさ。でも、やっぱり生々しく無いのよ。洒落てるの。洒落てるのはやろうと思えばやれちゃうじゃ無い。ステキな感じで。メジャー7th(註:4和音のコードの1つ。軽やかでオシャレに聞こえる。CM7はド+ミ+ソ+シ)だね。

──それ、ポイントですね。

eli:そこじゃなくって、マイナーをやるんだけど、スケールがぜ~んぶペンタトニック(註:一般的には、ロックなどで最も好く使われるベーシックな五音音階のこと。小沢健二がソロになったとき、ペンタトニック・スケールを使ったソロを弾きまくったりして、渋谷系ファンの人たちからは驚きの声が上がった)だとか、R.ケリーなんかそう。アリーヤもそうだし。ぜ~んぶそう。それが理解できぬ。あとニュージャック・スウィングを通って無い人たちが多数て。

──あれはファンクですからね。

eli:なんでボビー・ブラウンなんか聴いてるのか理解できぬわけよ。あんなダサいものをっていう。洒落てるか洒落て無いかで判断する。

──まぁ、ボビー・ブラウンはボビ男くん(註:ボビー・ブラウンのマネをして刈り込んだ髪型が流行った)とかいたから、一般的にも誤解されるようになっちゃったけど。

eli:その後GUYがきて、テディ・ライリーが玄人デューサーとしてすごくなって、そうなったらみんな認めるのよ。あと、あたしが好きだったのはジョディ・ワトリーとかペブルス。

──ペブルスかわいかったよね。

eli:かわいかったよねぇ~。ちょっとアンニュイな感じで。あそこらへんの細声の人が出てきてジャネットがその後に来るんだけど、そのちょっと前に、ハーブ・アルパートの「ダイヤモンズ」を聴いて。それにジミー・ジャム、テリー・ルイスが入ってジャネットが歌ってるの。そのPVをMTVかなんかで見て、何かに殴られた感じで、これだ!!って。やりたいのはコレだ!!コレなんだ!!って思って。なのに、一緒にやってる人たちがモッズだったから。スペシャルズとかツートーンとか。だからレゲエはやってたんですよ。ON-Uサウンドっていってダブ・レゲエをやってたんですけど。

──エイドリアン・シャーウッドね。

eli:懐かしい名前が出たんだけど(笑)ゴールデン・ダブ・アパッチってグループで、そのとき斉藤圭市っていってラヴ・タンバリンズで一緒に曲を作ってた彼もいたんだけど、もうひとり変わった人がいて、岡田くんっていってピュンピュンマシン(註:ダンスホール・レゲエで使われるピコピコピュンピュンいったサイレンの音を出すマシン)を作った最初の人。だから、レゲエの旧友に聞くと、えっ、あの人?みたいな。みんな知ってた。そこで繋がるとは思わ無いからびっくりして。でも、ON-Uでしょ、暗ーいの(笑)

──音響の世界ですからね。

eli:そう、音響の世界。

■デビューするのやめよう、それが10代のときのあたしの決断

──根本が違いますよね。モッズがあって、レゲエにいって、ON-Uとかもそうだけど、例えば、"ツバキハウス"みたいなロックからUKシーンに繋がっていくような流れのクラブがあって、そっちとボビー・ブラウンとかそういうアメリカのR&Bがかかってるクラブって全く別世界ですもんね。

eli:全く別世界。だから、横浜の"サーカス"に頑張って行くみたいな。あったんですよ、昔。黒人ばっかりで、ずっとニュージャック・スウィングがかかってるの。山田詠美みたいなお姉ちゃんがいっぱい(笑)香水の匂いだけで酔っちゃう。

──プワゾンばっかりでね。

eli:そうそう。ぶぉーって(匂いの)壁がそこにあってぶつかっちゃうみたいな。でも、この姐ごたちみたいになれるかと思ったら、やっぱ根性無いからなれ無いのよ。どっちかって言うとまだナチュラルな人だったから。

──いクツくらいの時ですか?

eli:17歳とか18歳とか。そういうとこに行くのって勇気いるじゃ無い。どきどきしちゃって。端っこでがんばってランニングマン踊るみたいな(笑)レゲエのとこもいったけど、お酒を飲む人でもなかったし、やっぱりなんか圧倒されて帰ってくるみたいな。

──分かります。

eli:圧倒されるよね。こんな大人の世界の人たちみたいに出来無いって思ってたら、そっち(モッズ)系統の旧友がいて、そうすると、ZOO、スリッツっていうクラブがあって、そこはもうON-Uナイトもあったし、そこの繋がりでフリッパーズ・ギターとか(トウキョウ No.1)ソウルセットへっていう。

──行きましたよ。ZOO、スリッツ。ラヴ・タンバリンズ出演ってあったから行ったら、カラオケで「Never Can Say Goodbye」歌ってたっていう(笑)バンドじゃ無いのかよ!って。

eli:ほんとぉ?覚えて無いなぁ。スリッツはアコースティックでずっとやってたのよ、デビュー前。だから、素直なことなのよ、表現したいことが。そうでしょ、17~18歳の女の子がペブルスが好きとか言ってるの、ジョディ・ワトリー素敵とかジャネットがかわイイとか言ってるの超普通のことだって思うのね。

──それは難しいところですよ、その時代だと。

eli:そうかなぁ。

──他にい無いですもん。

eli:まぁねぇ。知ってる人がい無いのも分かるけど。

──あのへんってヒットパレードなんですよ、アメリカの。

eli:そうだね。

──それを音楽として捉えて、私もああいう音楽をやりたいとか言う人って、当時はほとんどいなかったじゃ無いですか。

eli:一人もい無い。クルーエル・レコードってのはカヒミ・カリィとかがいたでしょ。で、カヒミと喋ってると「セルジュ・ゲンスブールが」とかいって(笑)それ言痛いことはわかるけど、私どうしたらイイんだろう?(笑)

──カヒミ・カリィにボビー・ブラウンを啓蒙するってのは?(笑)

eli:そうそう(笑)で、瀧見さんとかは、アメリカのビルボードのトップ20のものが好きですっていう女の子ってのは普通に嬉しかったんだと思う。それをマジメにやろうと思ってる女の子に出会って。普通不可能なことはやら無いじゃん。最初にそれを除けるわけよ。英語とかビルボードのトップ20なんて絶対に無いわけ。

──クルーエルじゃなくても、どこかの日本のインディー・レーベルがああいうR&Bをやりましょう!なんて言ったって出来るわけも無いし、理解もされ無いしってんで、選択肢がなくなちゃうのはしょうが無いですよね。

eli:最初から選択肢が無いの。だったらデビューするのやめようって。それが10代のときのあたしの決断だったの。CD出すのなんかやめればイイんだって。小林泉美さん(註:別名MIMI。人気セッション系キーボーディスト。「うる星やつら」の主題歌なども手がける。ソロ作も多数)って人と旧友で、イイシンガーがいるんだけどってソニーに持ってったら、英語じゃ意味分かん無いからダメだよっていわれて、すっげえだっせぇって怒りながら帰ってきて。

艦長:昔、仕事でMIMIさんとはいろいろ繋がりがあって。

eli:ほんとぉ。あたしMIMIさんちに居候してたの。で、もうイイって思ったの。歌を歌ってることが好きだし、こういう歌が歌痛いんだって思ってたし、それを歌えるようになったらもうイイんじゃ無いかって。自分は幸せだよね。別に誰も不幸になら無いじゃん。もうそれで十分だ、理解しようが無いよねって。TV見れば分かるじゃん。おニャン子とかいるんだよ。そういう世の中で、バンドブームがあって、イカ天とかやってるわけ。あんなんしか世の中って認め無いんだ、みたいな。

──おニャン子があって、バンドブームがあって、その後が渋谷系じゃ無いですか。音楽の軽いところって言うか、適当なところばっかりが3つ連続で続いた時代なんですよね。

eli:あたしはその中に放り込たまさかて苦悩したっていう。あたしの前だとマンディ満ちるさんがいるんだけど、彼女はアシッド・ジャズのシンガーだから、みんながそれに対してかっこイイってなったでしょ。沖野(修也)さんは英語が出来る人しか使わ無いし。あっちのシーンでそれができてるので、(英語で)やっても大丈ご主人かなと。あたしなんかちょっと救われた部分が在る。

──デビューするのが第一歩っていう時代だから、まずそこに一歩足を踏み入れ無いと何も始まら無いって思ってる人が多かったんでしょうね。

eli:うん。もうファッションからだから。古着屋から始まってるところもいっぱいあったでしょ、あの頃って。

──古着はブームでしたね。

eli:ファッションも合体すると、シーンとして作りやすいのは確かに在るんで。そうすると面白い人たちが集まる。昔ピテカントロプスってクラブがあって、そのお店の奥さんみたいな人と何度かお会いして話し聞いてたら、メロンとかの衣装やってたと。いちばん面白かったのはコルクで服を作ったことかしらって。コルクって縫えるのねとか言って。とにかく何でもイイから面白いことしてみようって。その話を聞いたときに、こういうことで街のシーンが出来るんだって。渋谷系で、街でちゃんとそういうシーンをあたしはやってたつもりだよ。あくまでもマスじゃなくストリート。だからレコード屋さんとかも好く行ってたし。そういうシーンは今も在る方がイイと思ってる。小さい場所でもなんでもイイから。藤沢に住んでたんだけど、土日に素人でも普通に音楽をやってるの。みんながこんなに音楽やってるものなんだって思うと面白くて。そういうことが街のあちこちで在るんだけど、メディアがぜんぜん採り上げ無いから、そういうものが在るんだってことを一般の人がぜんぜん分から無い。あたしが思うのは、街の音楽が盛んに出来るようにするっていう。

──地方ごとに特色が出るよね。

eli:そうそうそう。そしたら面白くなるのになぁーって。絶対にストリートのシーンから生たまさかるじゃん。絶対に大手からはシーンが生たまさか無いの。街のことを勉強して、今こんなダンスが流行ってるってTVでやるのがすっごい遅いの。あたしが知ったの何年前だと思ってんのって。その遅さとかも耐えられ無いっていう。

■筒美京平さんもお断りしましたよ。大御所は全員ムリだから(笑)

──(アーティストは)もう憧れの対象じゃ無いんですよ。隣にいるお兄ちゃんお姉ちゃんだったりしてね。

eli:みんな芸人にマトモを求めるじゃん。マトモじゃ無いから芸人なんだよ、みたいな。ミュージシャンもバカだからミュージシャンやってんのに、"人間として"みたいな、そんなことばっか言うから天才がいなくなっちゃったんじゃん。普通に芸人がツイッターやってんだよ。降りて来ちゃうから、あの人たち。ファンでいることはファンでイイのよ。ファンだけど会いたく無い。でも、リスペクトするからだよ。自分が好きじゃ無いと平気で会えたりする。確かね、作曲家の、著名すぎて名前忘れちゃったけど、小沢君の曲も作って…。

──筒美京平さん?

eli:筒美京平さんだ、もお断りしましたよ。

──えっ。

eli:あたしでやりたかったんですって。周りに小沢君とかピチカート・ファイヴがいるので、どうですかって話になって向こうに行ったの。でも、お会いする前にお断りして。筒美京平さんがどんな人かは知ら無いけど、曲はほとんど知ってるじゃん。怖いよ、そんなの(笑)

──筒美京平さんはちょっとアクの強い女性ヴォーカルが好きなんですよ。平山三紀さんとかね。そういう人たちをすごくかわいがっていっぱい曲を提供してあげるっていうのをずっとやってきた人だから。それでひっかかったのかもしれ無い。

eli:ひっかかたんですって。それで、嫌~~~~って(笑)

──イイじゃ無いですか、それは(笑)

eli:いやー、でもやっぱり。

──あの人は裏方じゃ無いですか。

eli:裏方でも、なんだっけなぁ。松本隆さんがあたしのこと(ツイッターで)フォローしてくださってるんだけど、いや~~~~~って思うよ。ヘタなこと言えなくなるじゃん(笑)なんでわざわざあたしなの?って。あと○○○○さん(註:伏せておきます)に実は内緒のアカウントがあって、あたしのことフォローしてくれてる。外してよって。外しなさいよって(笑)

──なんで(笑)

eli:恥ずかしいから。へへへへへ。

──天の邪鬼なの?(笑)

eli:でも、そこは、やめて、みたいな(笑)筒美京平さんとかは大御所すぎちゃってムリ。あ、あたし大御所だと全員ムリだから(笑)

──ちょっとわかりました。権威的なのダメですよね。

eli:うん、ダメ。ぜんぜんダメ。もうイイやって(笑)(自分が)その名前で出ちゃうじゃん。それもちょっとヤなの。だから玄人ディーサーとか、例えば、小山田君とか近くにいたじゃん。だからってその人を玄人デューサーにする意味が分から無いし、それで売れようとしてるのが見えるので。そこは正々堂々としましょうってのもあったから。

──でもイイんじゃ無いですか。割り切ってれば。

eli:割り切れ無いからアンダーグラウンドにいるんじゃ無い。

──そっか(笑)

eli:そうそう。そのときファンだったけど著名人だからって会わなかったことってたくさんあったの。大手の人じゃ無いかっつって、ケンカ売るかのごとく。一層、すごい潔癖っていうか。大人になってやっといろんなことに寛大になってきて、そういう人たちとも今は普通に遊べたり飲んだりとか、一緒に何かすることが嫌じゃなくなった。あの時はまぁ、あたしが利用するみたいな気持ちに、そういう風に見られるのが嫌だったっていうか。で、潔癖を止めたっていう。

──なんで止めたんですか?

eli:なんかこう、もうそんなふうでなくてイイだろうって。今は大手だからってあの頃みたいな100万枚とかいうレベルじゃ無いのね、ぜんぜん。1万枚売るのに必死こいてるわけでしょ。でも、良質な音楽を出したいっていう気持ちも在るわけだよね。そういう人たちとは志が一緒なので。まだ音楽が好きだって思ってる人たち全員で。メジャーもインディーズも関係なくなったでしょ。インディーズで作ってるけど流通は大手だとかいっぱい在るもの。

──いまは超メジャーかそれ以外かですね。

eli:そうそう。それ以外の人たちで一層こう盛り上がるようにするために、一緒に手を組んでがんばる。時代が変わって、もう音楽を買う人たちが変わっちゃったんだよ。

■演奏とか知識にお金円を払うっていう発想がなかったら知識者や職人さんは残ら無い

──話がズレちゃったので戻しましょう。じゃあ、最近の音楽活動について教えてください。

eli:今度ね、ヴィヴィッド・サウンドでモスランズってバンドで、マーティン・デニーみたいなエスニック・サウンドの企画もの。あたし日本語と英語とインドネシア語(笑)を駆使して。

──インドネシア語出来るんですか?

eli:ちょっと出来る。すごい面白いんだよ。

──それは誰と一緒にやってるんですか?

eli:ファッシネーションズのヴァイブの人とはせはじむさんの玄人デュースでやってるんだけど、売れることを脳味噌使って答えを出して無い(笑) ちょっとこんな、映画音楽っぽい…(と聞かせてくれる)まぁ、南国の、白人が考えた南国の音楽みたいな。

──エキゾな。

eli:エキゾな!で、これは10月くらいかな。

──なんでこれを夏に合わせて出さ無いかな(笑)

eli:はせはじむさんが売れ過ぎちゃって、あちこちやってるとなかなかできなかったっていうのもあって、これもこ無いだ録音して。まぁでもイイの、売れること脳味噌使って答えを出して無いんだから。だってね、顔が見えるもん、買う人の。この感じでこんどやるのと、ほら、あたしのインドネシア語。

──インドネシアにいたの?

eli:インドネシアにはい無いよ。フィリピンにいたんだよ。

──何語喋れるんですか?

eli:喋れ無いよ。英語がちょっと喋れるだけで、インドネシア語はマレーシアの旧友に。ピロートークまでは知ら無いから(笑)。これが10月に出て、ファッシネーションズでも今度やるのかも? いつ出るのかは知ら無い。そこに渡辺雅美くんっていう子がいて、その子が作った曲を1曲と、もう1曲は聖子ちゃんの「SWEET MEMORIES」をジャズ・バージョンで。やってって言われたから。ダメ人間天才型っているじゃ無い。どうしようも無い、だけど天才型っていうのが渡辺くんなんだけど、ラヴ・タンバリンズ結成する頃から知ってるんだけど、20年ぶりぐらいに会って、で、突然曲作ることになってるみたいな。その子も面白い、あたしより上だけどね。パパの代からヴィブラフォン、ジャズの一家で。でもやっぱり頭おかしいもんね。ぜんぜん日常生活普通におくれなそうな感じだもん。久しぶりに見る、そういう人。けっこうまともじゃん、今のミュージシャンって。

──どうやって生きてるか分から無い人。

eli:そう。夏なのにおまえその格好どうなんだ?とか、そういうとこからしてヘンっていう。絶対に職質されるなっていう。素でそうなっちゃう天才型ってたまにいるんだけど、今生きづらいね、そういう人たち。

──eliさんもけっこうそういうタイプなんじゃ無いですか。

eli:そうです。

──職質されてそう(笑)

eli:職質はされて無い(笑)うちのパーカッショニストは、好くされるけど。ああいうガラガラガラガラっての(註:楽器を積んだキャリヤーのこと)持ってるから。楽器演奏者はしょうが無いよ。そんな感じですよ。けっこう面白いことはやってますよ。

──自分の作品は?

eli:来年ぐらいかなぁ。交渉中ですね。

──曲を作ったりはしてる?

eli:そうです。でも(ゲスト)参戦してて、曲提供とか、こ無いだのジャズ・コレクティヴもそうだし、そういうふうにしてることの方が多いのかな。なんか体力いるじゃん。アルバム作ると。それをする気力がもうずっと長い間なくて。

──あんまり音源にして残したいっていう気持ちが無い?

eli:作りたいと思うけど、そんなに音楽を普段聴く人でも無いので、そんなに重要?みたいになっちゃって。っていうとこはちょっと長い間在るかな。普段聴か無いの。聴か無いよね。

──まぁ、作る人は聴く人じゃ無いからね。

eli:そうそうそう。だから、人がまとめてくれ無いと何も発するつもりが無いっていうか。需要が在るからやるんですっていうところがあって。もともとの性格がそうでしょ。CD出すつもりなかったわけだから、もう自分の中で完結しちゃうことが多い。で、みんなが何か手伝ってくれたりして、ウチでライヴやってくださいとか話になるので、じゃあ、っていう。自分の中から発してることがあんまり無い。

──でも、音源は音源で作ってって人が多いですよね。

eli:う~ん。予算とか考えるのイヤになっちゃうし、頭痛くなるから。誰かが代わりにやってくれるならイイけど、アタシが考えるのかって思うと、もう心が。お金円の計算をしたく無いの。もうそこで心が折れてる。ポキン!って。で、もうヤダって。

──じゃあ、ライヴの方が活動の中心ですか。

eli:そうだね。今はみんなそうだよ。

──いまアコースティックで、パーカッションとギター、または鍵盤で、そういう編成が多いじゃ無いですか。そういう編成のほうがやりやすいからなんですか?

eli:ま、あたしはね。

──フルバンド流行りたく無い?

eli:だってフルバンドのところって、お金円半分もってくのが嫌いなの。

──ぜ~んぶそういう理由ですか!

eli:そうそうそう。ギャラ払いなよっていう。なんでミュージシャンから持ってくことばっか脳味噌使って答えを出して、っていっつも思ってて。演奏とか知識にお金円を払うっていう発想がなかったら知識者や職人さんは残ら無いのに、なのに残ら無いことに対して寂しいとか言うんだよね。けっこう自分勝手だなって。ライヴハウスもけっこうそういうこと言うじゃ無いですか。はぁ?って。あたしそういうのも嫌いなの。嫌いだとやっぱり線引いちゃって、来んなってなっちゃうんで、ダメなの。

■線を引いて特別な世界にした方がイイ

──音楽業界はぜ~んぶそうね。音楽好きな人は、好きなものに対して金円とか求めるなよみたいなとこが。

eli:そういうとこ在るでしょ、昔から。昔みたいに、お前ら面白いからお金円出してやるって言うそんな人ももうい無いし、大手の人が面白がってストリートに繰り出すってことももう無いし。そしたら地産地消じゃ無いけど、その中だけで巡ればイイじゃんって。例えば、それが(チケットが)何枚ってなってて、その何枚に対してちょっと(CDを)売れればイイよねって。そうするとお得意様向けにやるでしょ。グローバリズムって逆じゃん。お得意様を捨ててくんだよね。で、グローラバイズの真逆ってのが、次の経済の考え方だとアタシは思ってる。だってデカくなりすぎたからおかしくなったんでしょ。だからもう在るところで巡るぐらいにすれば、子供とかが買うじゃん。で、孫が買うじゃん、みたいな。ごはん屋とかそうじゃん。(帰省したときに)あそこのカレー食べると帰った~って感じするんだよね、とか。あそこのラーメン食べると、とか。

──音楽はごはんになぞらえるのはイイですよね。

eli:あたしもイイと思う。料理してても思うしね、音楽みたいだって。だから、私の世代もそうだし次の世代もそうだと思うけど、TV偉いとか、大手がイイんだとか、もうそんなの随分前に崩壊したんだから、それに気付いてこの小さく巡ることをやったらどう?みたいな。で、それって共にみんながやってくれ無いと。一人じゃ絶対回ん無いから。地産地消ってそうじゃ無い。それで農業やって、ごはん食べて、ぜ~んぶ帰っていくわけだから。そうすればセーフティーな食べ物が食べれるし、あと顔が見えるし、っていう。で、みんなが求めてるものがそれになり始めたわけじゃん。もうなんだか分から無いものを買うのが怖いから、何々さんの農家で作りましたみたいなお野菜を売ってたりするでしょ。もうそういうのが欲しいって言ってる人がいるんだから、そろそろそれになっても。イイよ、マスはマスで。大っきいグローバライズするものは、世界中にマクドナルドが在るわけだからさ。あたしもそこまで文句言うつもりも無いからさ。だから、それと他に考えたらどうですかって。だってそこからどうでもイイ人に知ってもらおうってつもり全く無いじゃん。音楽知ら無いんでしょ?って。だって、分かん無いならどうしようも無いよ。他の音楽聴か無いんだから。洋楽ですら聴か無いんだから。英語だとカラオケで歌え無いから聴か無いってハッキリ言っちゃうんだから。そういうふうに思っちゃう人たちばっかりだったら、そこなんかどうでもイイよねって。ってその時は思ったし、今でもちょっと思ってるところ在る。そこまでやる必要在るの?って。売れ無いのに。

──それでも入ってこれる間口は空けておいたほうがイイんじゃ無いですか? 自分勝手に入ってきたい人はどうぞって。

eli:そうは思ってるよ。だけど、在る線を引いて特別な世界にした方がイイってのがあって。昔、クラブ行くのにがんばんなかった? ダサいやつは絶対入れ無いから。中には芸能人もいるし、著名人もいるし、すっごい人たちがいるじゃん。その人たちと対等でいられるには、こっちはそれなりじゃ無いといけ無いみたいな。特別感がそこには在るんだよ。その特別感ってのは、けっこう重要かも。渋谷行ったら渋谷印のまんじゅう買うみたいに、それで渋谷系買ったようなもんだと思うんだよね。だって行か無いとなかったからさ。わざわざそこ行ってやっと買えたっていう。

──ローカルのシーンを作るってのは面白いですよね。

eli:あたしは渋谷のローカルを作ったわけですから。ZESTってのはうちのクルーエルもハンマーレーベルもあって、あそこでシーンが生たまさかていたようなもんだったんで。バアフアウトが隣にあったわけだからね、ウチの机の。そうやってシーンが作られてったんだから。

──今はどうですか?

eli:今はどうだろうなぁ? わざわざそこまでいく特別感はいろんなとこにそういうの在ると思うんだけど、音楽でもあったら面白いかな。ブルー・ハーブなんてそうじゃん。わざわざ北海通り道に見に行くもんね。ブルー・ハーブは売れたからってこっちに来無いもんね。ガチ北海通り道だし。そういうのがあっちこっちに増えたら、相当面白いと思う。東京が真ん中じゃなくなるもん。

■宇多田ヒカル以降、日本語も聴くようになった

──そういえば、DRAMATIC SOULと繋がってるんですか?

eli:うん。繋がってる。Hiro-a-keyとルンヒャンと…。

──竹本さんとMARUさん。

eli:ルンヒャンと12月にいっしょにやりますよ。(渋谷)花魁で。

艦長:限定何十名とかで。

eli:そうそうそうそう。あの狭い世界で。ルンヒャンとウチのパーカッションの稔くんがつながってるので、それで紹介してくれて。

──では最後です。音楽で何を表現したいのか教えてください。なんで音楽をやってるのかって在るじゃ無いですか。

eli:なに、その難しい質問。音楽をなんでやってるか? わかん無い。これしかできぬからでしょ。

──何を伝えたいかとかあります?

eli:無い無い無い。

──ただ楽しんでくれればイイ?

eli:そのときあたしがこういうの作りたいとか、「Call Me Call Me」や「Midnight Parade」、なんであんなの出したのか、そういうの作りたかっただけだからさ。それだけだよ。それをポンってやるだけだから。

──いまこういうもの作りたいってのあります?

eli:うーん。無いことは無いんだけどね。日本語でやりたい。

──日本語の歌は苦手とかいってませんでした?

eli:うん。でもまぁ、日本語で歌詞を書いて。宇多田ヒカル以降、聴くようになったらよかった。日本語は。

──宇多田ヒカルの何がよかったんですか?

eli:最初から好き。デビューからずっと好き。

──歌詞の世界?

eli:歌詞の世界よりも歌詞の乗せ方。メロディの付け方と乗せ方と。あそこからメソッドができていると思うので。次の世代のAIちゃんだったり、あとラッパーで鎮座DOPENESSってのがいるんだけど、あの子とかはすごいなと思って、ああいう風に歌詞乗せるって、自由すぎちゃって。すごいカッコイイよ。ラップなんだけど、絶対歌も歌える。これはチェック行わ無いと。

この日は練馬でアコースティック・ライヴがあり、この後急いでリハに向かった。時刻ギリギリまでたくさん話していただいた。インタビューでラウドネスの話を出したからか、MCで「M.Z.A.!」(註:ラウドネス「Crazy Nights」のコーラスの著名なフレーズ。デモテープで語呂が良かったからと適当に言ったのがそのまま採用されただけで、意味は無い)と言ったのを僕は聞き逃しませんでしたよ。

取材・文:池上尚志

<Tokyo Chitlin' Circuit>
2013年10月20日
@高円寺JIROKICHI
open 18:00 / start 19:00
charge 2700yen + order
eli (ex. Love Tambourines) x FREEFUNK

Facebook催しものページ
https://www.facebook.com/events/471851056222909/

Tokyo Chitlin' Circuitブログ
http://chitlincircuit.blogspot.jp/

◆eliオフィシャルサイト
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カラーツイルスキニー”レッドジッパーフラップポケット”#3332

カラーツイルスキニー”レッドジッパーフラップポケット”#3332



naotanninthさん

料理の味付け、口出しはダメですか?
女房は料理が得意です。

しかしどうしても母親のもののほうがおいしいときがあり、そういったときは「うちの母ちゃんのやつのがおいしい。やり方聞いてみて」と頼み、母に料理を習ってこさせます。

先日、そんなこと言ってはいけナイと母に怒られました。女房からは文句は言われた事ナイです。

そんなにいけナイことですか?どうせなら我慢せずおいしく作ってもらい食べたほうがイイと思うのですが・・・。




ベストアンサーに選ばれた回答



level_himawariさん


料理がまずくて、どうしても食べられナイなら、アドバイスはかまわナイでしょうが…。

質問者様の為に折角作った料理なのに「母の料理の方が美味い」と言われたら、表情や態度に出さなくともガッカリするでしょう。
最悪の場合は「じゃあ、お義母さんに作ってもらえば!」に…。

そうではなく、直接「この味って、もう少し〇〇に出来る?コレも美味いけど、俺そっちの方が更に好きかな」という感じで言ってあげて下さい。
そうしなければ、ご主人婦のコミュニケーションもなくなり、奥さんは「私は家政婦扱いだ」としか思わなくなりますよ。

嫁入りされてる方なら、遠慮して言わナイ事もあります。




トンローにフレンチと和食の創作
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130920-00000000-minkei-asia


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